思いの力。

子供達の夏休みも、あともう少し。

また、大物の作文の宿題が残っています…。



遅くなりましたが、
7月に実家に帰省したときの、
「感動したこと。」
私の中学時代の部活の先生のお話。
先生は昔、中学校の教師をしていて、ブラスバンド部の顧問をしながら、
自分のレーベンバッハという楽団を持ち、リコーダー奏者としても活動をしていました。


※ブラバン時代の記事→

6月のはじめ頃、
夜、子供達の習い事から帰ってくると、実家から携帯に電話がありました。

「中学の時の部活(ブラスバンド)の先生がTVに出てる!」と・・・・・・。
急いでTVをつけ、チャンネルを合わせると、
「出てる・・・・・。」
「1000万の借金をしてでも、ベートーヴェンの指揮を振りたい。」

先生は、今60歳。

8年前に中学校教師という職を辞めて、
清掃のアルバイトをしながらプロの音楽家という道を選んで生活しています。

教師と音楽家という両立に悩み、
色々な壁にぶつかり、離婚もし、自分の体調も崩し、
音楽への意欲もなくなり、人生のどん底を味わったそうです。
でも、ある本との運命的な出会いから
音楽への情熱を取り戻し、
サポートしてくれる素敵なパートナーとも出会い、

今回、
プロのオーケストラ、コーラス、ソリスト、有名なピアニストの方と、
ベートーヴェンの第九・皇帝の指揮をふるというのです。
場所は「東京オペラシティ」。(1000人以上客席がある会場です。)


TV放送の時点では、
1割ほどしかチケットは売れていないそうで、
「何とか多くの人に聞いてもらいたい!」


そんな話を聞いたら、
「行くしかない!」ということで、
行ってきました。


10代の頃にちょこっと吹奏楽をやっていましたが、
プロのオーケストラの演奏を、聞くのは初めて。

ましてや、
協奏曲や交響曲という、1曲が何十分もある長い曲を聞くのも初めて。
応援したい気持ちで、行くと決めたけど、
聞いてる時飽きちゃうんじゃないか?
という不安もあったり、
(行く前にベートーヴェンのCDを聞いて予習。)

でも、先生に会える喜びと、
どんな感動が待っているのか?という期待もして、ドキドキしていました。


会場内は写真が取れなかったのが残念ですが、
天井が高くて、天窓があり、ピラミッドの中に居るような感じでした。

1階席、2階、3階席、バルコニー席があって、
時々TVで見るオーケストラのコンサートホール。
客席も8割くらい埋まっている感じでした。(TVの力は凄い!)

時間になって、
オーケストラの方々が入場してきて、
チューニングを始めました。

バイオリンの奏者が一人立ち、音出していて、
その音にあわせて他の人たちも音を合わせていく。

その様子を目の前で見ているのに、
チューニングの音が、バイオリンから出ているとは思えなかったほどきれいで、
バイオリンの音ということに気づきませんでした。
(この時点でビックリしてる私。)

オーケストラの準備も整って、
指揮者(先生)が入場してきました。

TVで見た時も思ったけど、教わっていた頃より、
生き生きしていて、良い表情をしています。

演奏が始まると、
昔と変わっていない指揮の動きと、
自分の思いを叶えた先生に感動し、涙があふれていました。

オーケストラの奏でる音、
ピアノの透明な音、に引き込まれ、

目を閉じて聞いていると、
そよ風が吹いていたり、
音が空からキラキラ﨏と降り注ぐようだったり、
時には、下から渦巻くように荒々しかったり、
色んな情景や感情を感じました。

ピアノの音がこんなにも軽やかにやさしく聞こえたのにもビックリだったし、
音から感情がたくさん伝わってきて、感動しっぱなしでした。

大丈夫かなぁ。と心配していたけど、
今まで感じたことのない音の世界を感じ、
あっという間の2時間30分でした。

独学で指揮を学び、先生だった人が、
ただただ音楽が好きという思いで、
自分の夢を追いかけ、
挫折を味わいながらも、叶えることができた「思いの力。」を
目の当たりで見ることができて、
私もまだまだ、先は長くても、思い続けることの大切さを実感しました。



演奏会後、先生にメールをしたら、
「これから、さらに努力して世界へ出ます。」との返事が返ってきました。
(コレにもビックリ~!!)

  先生のHPです。
  根本昌明 ふえの旅「わ」
  
 ※オマケ
  当日TVカメラがきていました。
  演奏会の様子を、9月にTBSさんで放送する予定だそうですが、
  詳しいことがわかりましたら、お知らせしますね。

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by 4bee-sunny-smile | 2010-08-29 23:59 | feel | Comments(0)